PEEKブロックが大臼歯(奥歯)CAD /CAM冠材料として保険適用に

<12月1日より> 中医協(中央社会保険医療協議会)より奥歯の 「PEEK冠」の保険適応についての発表がありました。
今回の保険適用により、口腔内すべての歯に対し、CAD /CAM冠材料による保険診療が可能となった。
 
 

・材料名 CAD /CAM冠用材料(V)
・適応部位 第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯
・保険点数1歯あたり 708点(材料費)+1200点(技術料)=1,908点(2023/11/22時点)
 
 
 


CAD/ CAM装置で製作したPEEKによる


歯冠修復物(作業模型)


歯冠修復物の拡大図 口腔内に装着した歯冠修復物
<使用目的> インレー・クラウン等の歯科修復物を作成するレジン系材料で、歯科用コンピューター支援設計・製造ユニット(CAD /CAM装置)で切削加工するレジン製ブロックである。
 
<製品特徴>
・シリカ微粉末を含まず、既存のCAD /CAM冠用材料には使用されていないポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を主成分として、無機質フィラーを配合。既存品と比較するとまげ弾性率が低い5GPa以下という特徴を有しており、力が加わった際にたわみやすく、破折しにくいという特徴を持つ。
  そのため、既存のCAD /CAM冠用材料(Ⅲ)が使用できない部位である第二大臼歯や第三大臼歯、大きな咬合力が加わる第一大臼歯の症例に対しても使用する事ができる。
 
<臨床上の有用性>
・本品は低い曲げ弾性率及び高い破壊靱性を有していることにより破折しにくいことから、既存のCAD /CAM冠用材料(Ⅲ)が使用できない部位である第二大臼歯や第三大臼歯、大きな咬合力が加わる第一大臼歯の症例に対しても使用することができる。
 
・色調は既存のCAD /CAM冠用材料と異なりアイボリー色であるが、金属を使用しない材料であることから金属アレルギー患者に対しても使用可能である。
 
<従来品との比較>
     
 

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・医療技術評価提案書

・中央社会保険医療協議会 総会(第566回)議事次第

 より抜粋